ヘッドフォン・ガール/
捨我
誰しも飲まれてる
誰しも溺れてる
いわゆる「世間の荒波」とかいう概念
誰も時化たツラしてる
俺も溺死しかけてる
藁にもすがりたい気分
そんな連中尻目に
涼しい顔してみせる少女
スイッチひとつで彼女
事も無げにしてみせる
音の波に乗って人波をすり抜ける
彼女それが並外れて上手い
退屈も鬱屈も音の速度で置き去り
ノイズは彼女の耳に届かない
いつだってハイファイ気分
彼女ありありと感じてる
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