2ジグソーみそ汁/
吉岡ペペロ
の束はタバコ臭くなっていた。
それを顔にのせると眠りそうになった。
このまま朝親に発見されたら悲しいだろうと思った。
思ったら紙から甘い匂いがした。
なんの匂いだろう。紙ってこんな匂いがしたっけ。
ほんとに眠りそうになったからテレビを消して部屋にむかった。
こんなものを手に持ちながら部屋にゆくぼくを妻が助けてくれないことが不思議だった。
一歩一歩がなんだかすがすがしくて泣けてきた。
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