ひとつのうた/
灰泥軽茶
その道にさしかかると
いつも私は空っぽになり
ぼわんと身体が共鳴して
ふんふんふうんと
ハミングが漏れていく
震える身体はとても気持ちよくて
ふわあわとか
よいやいもやおやだとか
言葉が喉をくすぐらせ
ぽつりぽつりと
ひとつの言葉が生まれる
くりかえしくりかえし
唱えるように
口ずさんでいると
言葉はだんだんおぼろげに
うたとなり
ひとつのうたが生まれ
私は救われた気持ちがする
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