雨の色/flame
朝の空、彼女の機嫌は悪かった
昼の空、彼女は突然泣き出した
僕には彼女の涙を止められなかった
ポッ、トッ、ポッ、トッ、パッタッタッ
黄昏の空、彼女は真っ赤だけど泣き止んだ
僕が彼女の涙を止めた訳ではない
夜の空、彼女はまた突然泣き出した
相変わらず彼女の涙を止められない
カン、カン、カン、カンカン
真夜中の空、今夜は彼女の友達も遠慮した
彼女の泣き声は酷くなるばかり、僕は不甲斐ない
明け方の空、ようやく彼女は泣き止んだ
空に僕の気持ちなんて関係ない
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