独楽/ただのみきや
 
のだ」

「いやいやいのちは万物に宿るもの
生も死も 万物流転の呼吸に過ぎない」

「始まりは未知なる偶然 
あとは 我思う 故に我ありだ
生きるも回るも我が意思の為せること」

さあさ負けるな 
火花を散らせ!


やがて力は尽きて往く
軸が揺れ始める
像がぶれ始める
老いはかならず訪れる 
当たり前のことだ

そうしてある日
至極当たり前のことが起きる
大きく傾いて
倒れて それっきり
本当の色や紋様が明らかになる


( モウ一度 回リタイカ? )

「 イイヤ モウ 十分
 独リハ十分 楽シミマシタ 」




                《独楽:2015年2月20日》





戻る   Point(17)