独楽/ただのみきや
 
独り 楽しむ と記し
独楽(コマ) と読む

独り楽しむためには
独りで己を支えなければならない
独りで支えるためには
日々 回り続けなければならない

そして回り続けるためには
己の真中に通さなければならない
固い一本の「芯」を(「心」あるいは「信」かも)
少々尖ったところも必用だ


独り楽しむ者たちが集まると
侃々諤々 喧嘩ゴマ
( さて我らのいのち
 回転力は何処からきたものか )

「先祖代々伝えられた尊いもの
いのちはいのちを生み 受け継がれて往くものよ」

「いのちを与えるものは全能の神のみ
全ては神から発し 神によって成り 神に至るのだ
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