「正論」とかけてポルノととく、そのこころは?/動坂昇
 
的正義は理想あるいは子どもじみた夢にすぎず、それを追いかけていてはうまくいかないので、ときにはそれに反した行動をとってでも「現実」のパワーゲームに勝っていく方策をとるべきだという。
 ではそうした人々の捉えている「現実」がどれほど真実なのか、実際の事実にどの程度即しているのか、ということが問題だ。しかし検証すればするほどはっきりしてくるように、そうした人々は実際の事実を無視しがちであるか、あるいはその事実を現在進行形で生きているか過去に生きたことのある当事者について十分に見たり聞いたり調べたりしていないにも拘わらず、「客観的判断」なるものを下している。このように事実や当事者を無視または軽視してい
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