欲望のドア/ホロウ・シカエルボク
には俺自身の思いなんて隠れちゃ居ないんだぜ
暖かい昼と冷たい夜の繰り返しで腹を壊す
悪いが少し便所に篭ってくるよ
その間に面白いことを思いついたなら
途中で尻を拭いて飛び出してくるかもな
アルキメデスのようにさ!
意志など殊更に主張しなくても
日常の端々に自然に在るものだ
唾を飛ばすくらいならキーボードを叩けば
いい
チャンネルの切替は必要ない
俺はいつだってそこだけが起動している
俺を大人しくさせられるのはそれだけだから
いつだってそこだけが起動している
そのためだけのチャンネルだけがある
冷たい夜の路上に目を凝らして
思惑よりも早く訪れるものを待ち続けている
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