欲望のドア/ホロウ・シカエルボク
高熱が疼く脳髄のバグに苛立ち殺すものを探した
凡庸な騒然の繁華街で罰当たりな夢を見る?
誰の肉体を損傷したところでどんな快楽も在りはしない
そんな寄道をしてるのはてめえの内奥を疎かにしてるやつら
ガード下の薄暗さで概念的な金切声を小便にして垂れ流す
明日の朝まで残っていたら拍手もんだ
一日の終わりは眩暈のあなぐらで足元を確かめて
小銭入れをあらためるように正気を掻き集める
ありものの価値観をそのまま受け入れて
踊ってるような間抜けにはなりたくないだけさ
箱庭の中の冒険者たち
一度も使ったことのない剣が鞘の中で干乾びている
年老いて動かなくなったものの変わ
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