書店/
葉leaf
れないとはひたすらくだらない存在だな、人間は。
私はこの森の書店に満足していた。本という美しい物との恋愛に欲情した。私は物たちのルールに従い、物的に対価を支払おうではないか。それは、私自身を一個の物として物のネットワーク、物の社会の構成員として上手に磁場を放つことだ。男は私を殺した。私は腐っていく死体として、物の社会に組み込まれ、磁場を限りなく美しく操ることに熱中した。物として死んでいるということはこんなにも喜びに満ちているのだな。
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