いちご畑で待っていな/
吉岡ペペロ
失われちまったもののよこで
潮風に吹かれていた
貧しい暮らしはあたりまえのようで
ぬくもりを確かめれば
ふたりこんなの初めてだった
いちご畑で待っていな
もう触れられない
気持ちにもからだにも
寂しくならないで
帰還兵がお帰りだから
失われちまったもののよこで
潮風に吹かれていた
貧しい暮らしはあたりまえのようで
ぬくもりを確かめれば
ふたりこんなの初めてだった
戻る
編
削
Point
(3)