Miz 6/深水遊脚
んのことはよく知っているうえに、彼女は大人で余裕がある。犯してはいけないときに境界を犯す人でもない。私は体を見せることにも、経験はないけれど女性と交わることにもたぶん抵抗はない。澄花さんもきっと。お仕事で女性の相手をするかは分からないけれど、いまの私のたいていのことは受け入れてくれそうだ。セックスをすると決めたわけではなかった。あくまでも目的は果たす。そのためにセックスをひとつの手段として残して、どんな状態になってもいいようにホテルという空間を使う。合理的だった。
「ホテルに行きましょう。私と、澄花さんと、薫子もつれて。」
私はそんなふうに提案してみた。
「……ありがとう。」
澄花さんは少
[次のページ]
[グループ]
戻る 編 削 Point(0)