Miz 6/深水遊脚
縁のない人には持てないし、セックスワークを恥とみて、私に恥をかかせようとして探ろうとする人には絶対に持てない鍵。」
「でも……」
「よかった。一応マミちゃんは何も知らないんだとシミュレーションして、まずは私の仕事を知ってもらって、それについて誤解があったら解いて、解けなかったり、解けてもなお嫌悪感が残るようなら仕方ないな、と考えていたの。マミちゃんが自分で私の仕事を知って、そのうえで私自身を知ろうとしてくれたのならそれでいい。良すぎるくらい。」
「知ろうとはした。でも私は澄花さんのこと、まだちゃんと知らない。だから会ってお話ししたかった。」
そう言ったあと、次の言葉をためらった。ヒーロー結
[次のページ]
[グループ]
戻る 編 削 Point(0)