終わっちゃった/flame
音をたてて何かがバキバキとブチブチと壊れた。
誰かが僕の前で話してる。
もう誰の声も今は僕に届かない。
時が経てば壊れたものの痛みを感じるのだろう。
でも今は何も感じない。
膝が盛大に笑っているよ。
涙が遠慮もせずに流れているよ。
外では雪が降っているんだって。
今じゃ寒さなんかには気付かない。
心と体はどうやら仲が悪いみたいだ。
今は何も浮かばないよ。何も残ってないや。
今の自分に出来るのは膝が笑い、涙を流す、笑うことだけみたいだ。
なのに心臓は悲鳴を上げることもなく僕の胸を常に叩く。
ゴメン、?、誰にゴメン?
もう分からない。
どんどん小さく、小さくなっていく。
後に残るのは僕という名の灰。
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