2015鑑賞映画採点及びひとことふたこと?〈1/31〜2/10〉/平瀬たかのり
 
あ。

○灼熱の魂
 カナダとフランスの合作映画。母の死、その遺言をきっかけに双子の姉弟が彼女の人生を辿り、探っていく旅に出るという作品なのですが、素晴らしい作品でした。
 大きな場面転換ごとに章名が画面に赤文字で大きく表示される手法も、観てる者をないがしろにしていなくてとてもよかった。
 次第に明かされていく母の過酷にして苛烈すぎる人生、そして衝撃の事実。途中でその事実は「たぶんそうだろうな……」と思って観ていくのですが、姉弟が知る(鑑賞者にもはっきり明かされる)場面の絶望たるや……
 重く、深く、強い作品です。そして面白い作品です。ぜひもの。
 
 
 「桜の園」の素晴らしさを改めて痛感。
 そして今回は「ぼくのエリ 200歳の少女」と「灼熱の魂」ですね。この深く重い余韻こそ現在の邦画にも求めたい。
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