2015鑑賞映画採点及びひとことふたこと?〈1/31〜2/10〉/平瀬たかのり
 
ッドバイ
 若いころ大藪春彦とか大沢在昌とかのハードボイルド小説に耽溺したことがありまして。でもそれも本格的にというわけでなく、海外作品に挑む前に熱が冷めてしまったのですが。だからこそレイモンド・チャンドラーの傑作といわれる作品を映画化した本作を楽しみにして観たのですが。
 残念ながらツボには来ず。これも「ブラック・ダリア」同様犯人分かっても「あぁ、そう」な感じでした。
 シナリオが平板だったなあ。ハードボイルドというのは「文体」に依るところが大きいから、お話の中にその原作の文体をちゃんととりこめないと、(とりこんでいるように思わせてくれないと)こういう結果になってしまうような気がするなあ。
[次のページ]
戻る   Point(0)