Miz 5/深水遊脚
し突っ込んだ話をするつもりでいた。そのことでだいぶ固くなっていた。ほぐすために深い呼吸を何度かして、手を動かした。
公園を通り抜けてすぐのところに目指す墓地はある。入り口の六地蔵さんに手を合わせて中に入った。何度も行ったその人のお墓に迷うことなくたどり着き、水で清めて線香をたて、手を合わせた。墓石には宮原家之墓と書かれており、手を合わせた相手は宮原薫子。私の小学生時代からの友達で、小さな頃は本当によく一緒に遊んだ。読書とマンガと映画が大好きな子だった。中学で陸上、高校でチアダンスをしてきた私とは対照的に、彼女は中学では読書クラブ、高校では創作文芸部にいた。生活のペースはなかなか会わなかった
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