Miz 5/深水遊脚
れているわ。遠慮なくかかってきなさい。」
「澄花さん、構えすぎ。」
薫子に向き合って少し心が整ったのと、澄花さんの気さくで大らかな雰囲気を感じて、言葉が自然に出るようになった。さっきまでの私こそ構えすぎだった。穏やかな風と、暖かな陽射し、そして澄花さんに囲まれて、いつもとは違う薫子に会うことができそうな気がしてきた。
そうはいっても、当たり障りのない世間話だけして解散するのでは、会った意味がなかった。先程の澄花さんの表情をみる限りでは、澄花さんのほうにも私に話したいこと、私に聞きたいこと、そしてたぶん、私に対して抱いている反感もあるのかもしれない。澄花さんのお仕事は知っていた。セックス
[次のページ]
[グループ]
戻る 編 削 Point(1)