神の名前/atsuchan69
 
や子供たちを焼き殺したように

 平和を纏った狼どもが、街中に火をつける

台本通りの戦争のために
敵にも味方にも武器と弾薬が配られる
純朴な羊どもを戦わせるために、
さまざまな事件やテロを繰返した

 それは、まさしく残虐、非道だった
   


          ※


うたう声が、
彼処できこえる

その歌に、
大水の声が重なると、
力づよい音のひびきが
多くのことばと結ばれて
やがてそれは
異言でつづられた
祈りのハーモニーへとかわった

すべての思想や宗教が、
牢獄の足枷だということも
うたう人々は、
歌いながら自然に悟った
[次のページ]
戻る   Point(5)