観測者の逸脱/
ただのみきや
しない
天の下何処にも
溢れ返る無数の問いに
己を当てはめ続けて矛盾の山を築く
ろばの顎骨で死体の山を築いた男のように
利口ではない野蛮で神聖な生き方
いつか一つの意味を見いだすならそれは――
ウナサレテイルフリヲスル
瞬間ばかりが輝いて人生の文脈を灰にして往く
逆光に眼が眩み
塩の柱の夢想
甘すぎて
《観測者の逸脱:2015年2月7日》
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