憑き身月見て/
ただのみきや
奇天烈な手つきで
狐憑き 月のツノ触る
淡い間(あわい)の 睦言夜ごと
霊(たま)の緒からめて 落ち戯れて
指きり含んだ口の中
だんご捏ね 味見
うめ 咲くな
さくら 白子の肌染めて
産め 朔に
ほむら 盲いて汁粉かな
《憑き身月見て:2015年1月24日》
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