Miz 3/深水遊脚
。でも心の奥深いところでは、否定しきれていないのだった。レグラスの言っていた、もっと大きな意識体は私の記憶を消さなかった。その事の意味、正義観。そうした観念的なものより、実際に存在しているというヒーロー結社とその運営、それと意識体という存在についてをまず整理しようと試みた。どれも非現実的で、私がいま受け入れているのが冗談そのものみたいだけれど、なかったことにはできないようだし、誰もなかったことにはしてくれなかったのだから、仕方ない。
観念を離れて具体的な状況やこれからの行動を考えるとき、私はいつも体を動かす。DVDをみて覚えたダンスエクササイズに心身を委ねた。音楽をかければもう最初から最後
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