Miz 2/深水遊脚
。思念の糸一つ一つは、もとは人間よ。一人一人に異なる正義感がある。それをひとつの意思に縛ることは、私は出来ないと考えている。私にだって限界はある。その限界を越えたところにある考え方を誰かが持っているかもしれない。そんなとき、その力を否定するような意識体ではいたくないの。それに、わからないことも自分なりの価値観で推定して納得しているけれど、こんなふうに考えることは大事だと思っているわ。私はこの考え方を誇らしく思うし、守って行くつもり。ある程度はヒーロー結社の人たちに共有されていると思うし、もっと広く考えれば、人間って誰でもそうじゃないかしら。確信というのとは違うわ。迷いながら、その時その時で正しいと
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