Miz 2/深水遊脚
とは確信していた。
(何がとんでもないかを決めることはあなたは出来ない。だからあなたは自分の正義に照らして仮にそれを決めて、それをしている人がひどい目に遭うのをみて、直接知らないはずの意識体がそれを罰したのだという因果応報の関係を見出だして、それによって自分が正義の側にいるのだと確信している。そうなんじゃないの?)
この質問に対してレグラスはしばらく沈黙した。姿は見えないが、誠実に言葉を探しているのが何となく伝わった。
……いっそ、神を名乗ってしまえばその正しさを私のものとして主張できるのかも知れない。そうしている意識体もいくつかあると聞いている。でも私はそうしなかったの。思
[次のページ]
[グループ]
戻る 編 削 Point(1)