Miz 1/深水遊脚
 
そういうことじゃなくて。私が入隊するとして、そこではあなたと、幸政さんや晴久さんにモテる必要はないですよね。」
「あ、もちろんそうだよ。」
「同じように、戦闘員の方が誰からも恋愛対象として見られないことに、なんの問題もありません。むしろ規律に照らして好都合ではないですか?」
「それは、その通りだね。す、少し真剣みが足りてなかった。」
急に緊張した面持ちで政志が話したのにつられて思わず笑いがもれそうになったが飲み込んだ。よく考えれば不審だが、この男はそれほど警戒しなくて大丈夫かもしれない。
「新米の私のほうが戦闘員としては劣っているのが当然で、ご指導には従います。」
「え、それじゃ、参加してくれるの?」
「はい。参加します。」

……よかった……
レグラスの声がした。
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