えーえん/竹森
空から
炎の羽根が
撒き散らされ
地上は荒野に成り果て
雲は蒸発してしまった
大地の肺腑が開いた亀裂は
地核を刺し
噴き上げる熱気が
空と大地の狭間を押し広げていく
痩せこけたサボテンに
喰らいつき
逆に貫かれたのだろう
ハイエナのミイラが
その四肢を宙に浮かせている
半月を満たす白竜の鱗の煌めきや
星々の発光を
抑えるものはもう何一つなくて
夜空が今や潤いを独占している
獲物と接吻を交わす灼眼
死骸の山を蹴散らす爪と牙
松の葉を敷き詰めた様な毛並み
王国の対義語が彼の名称
強靭な脚力が岩塊の大地を更に押し固めていく
世界樹が他のどんな生命の寿
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