僕の兄弟よ そんな眼で見るな 落ちぶれた若者を、落ちぶれた大人を 落ちぶれた僕を コンクリートで塗り固められた 高層ビル群に飲み込まれて 慈悲を忘れて後悔しているというなら 津波に飲まれた 美しいまっさらな荒野へ行け そこで無邪気な言葉を削がれても まだなお語る何かがあるならば それはあなた自身に言え 他人の弱々しさに倣うな 憎しみを込めて あらゆる腐敗と死を遠ざけろ それも出来ないのであれば せめて泣くな 哀しくなるばかりのあの 雫を飲み干すのは あなたがたではない 僕だ。