ゼンマイ仕掛けの 真夜中の時計 秒針は 心拍の総数を 計るように 時を刻んで その音に 耳を澄ませば 不安で満たされる わたくしの部屋 灯を吹き消そうと迫る 死神は 正確さに従い 眠りの傍で 愉快そうに笑って 従順な心臓は おまえに恋をした わたくしの大切な一部 最深部に 吊り下げられて ひたすらに その朝を待つ