ひとり陽だまり/
石田とわ
家が死んだ
広い庭に大きな木のある
昔ながらの家だった
縁側のあった家は壊され
大きな木はどこかへ運ばれた
乾かす洗濯物も
日向ぼっこする猫も
芽吹く木もなくなった
それでも陽だまりはそこにある
枯れ草色の空き地を
温めながら
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