当然のこと/はるな
 
ひとりだと思うと、やはりもっと遠くを考えなければならないと思います。相互関係しなければならない。淀んだ水をいつでも恐れるべきだ。(ワイン樽は清潔に保たれているか?)
(けれども)
「当然」をわたしも獲得しなければならない。この力強い娘のように、あるいはわたしに付き合ってくれる夫のように。二人の力強さは似ている。まの抜けた寝顔も。ななめに射す朝日にうんうんとむずがりながら寝返りをうつさまも。でも、そのすべてがいちいち愛しくて、これを当然と思うのはわたしには余りあると感じてしまいます。
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