ストレンジ・バット・トゥルー/ホロウ・シカエルボク
人間として寝床に確かに横たわるとき、いつかの月のような存在である自分を感じる、僅かに荒んだみたいな、イエロー交じりの―白色―死も、生も、必ず人生の中にある、一番最後に訪れる死はきっと、自分自身とは何の関係もないものだ―ドゥドゥ、ドゥドゥ、血液が流れ出す、肉体を蘇生する電流、体温が始まる、目が…開く―ひとは自分の身体を、心を、確かに知るために生まれて死んでいくものだ、それ以外にどんな意味があるだろうか?始まり続ける終わり、終わり続ける始まり、それは確かに、途方もない痛みと共にある、だがひととき、そこを抜け出すとき、俺は冬の夜空の王のようなものになる、またいつか凍りつく寝床で肉体が失われるとき、俺はやつのまなこをすぐそこに見るだろう…
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