そらのいろ/
草野春心
そらのいろはいつしか
こわれやすいビー玉ににていた
むらさきの焔をあげる焼却炉の
そばにたって、あなたは体を温める
それは遠いところへいくための
慎ましくやさしい儀式だ
ちいさな諍いも
おおきな哀しみも、一緒に
あなたのこころのなかで歌っている
あなたのほほえみににていた
そらのいろは いつしか
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