三番目の彼女(前編)/吉岡ペペロ
 
三番目の彼女が死んだ。
三番目とは俺の恋愛経験の順番ではない。
なにが三番目かというと、ツートップの次に位置するのがサエコだった。
サエコが死んだことを俺は突然訪問してきた警察から聞いて知った。
警察に三番目とかは言えないから友人だということで押し通した。
ケータイを見せてくれと言ってきたからそれは嫌だと断った。
そしたら今から警察に来てくれないか、とまで言ってきた。
任意なら行く必要はないはずだ。
それならこちらであなたのことを書くことになりますけどいいんですね、とふて腐れたことを言ってきた。
カチンときて弁護士に電話し状況を説明してそのままケータイを警察に渡してやった。

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