成人/葉leaf
全ての色彩から、全ての音響から、全ての芳香から見放され、僕はこの空の沙漠で下界に着地するすべを知らなかった。僕は太陽として余分すぎる存在であり、意味もなく光を放ちとても醜いので、いっそのこと夜が積み重なる下に砕かれていたい。僕はどんな距離も、どんな風景も経ることなくこの空の沙漠で飢えているので、途中で拾ってくるはずだった愛の小石や連帯の花弁を一つも携えていない。
僕は成人になることで誰からも手を差し伸べられなくなった。成人になったときの喪失感、それは少年の喪失ではなく、たくさんの手の喪失だ。現に僕はまだ少年だし、これからも少年の鉄筋で貫かれていくだろう。これからは僕が手を差し伸べる、
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