火曜日、あなぐらで気まぐれ/ホロウ・シカエルボク
朝の光を呪うなら寝床の中で、積もり積もった夜の逡巡に埋もれて震えながら
妙にかすれた猫の鳴声が聞こえる、目を覚ましたばかりなのかもしれない
大型の車両が集まり、道を掘り返す準備を始めている、今日は一日騒がしいままで終わるだろう
ポストに手紙が投函される音、用も無いのに玄関まで出て行くほどの価値がある手紙だろうか?回収するのは同居人に任せよう
外は晴れているけれど遮光カーテン越しの明かりで満足、のんびりと歩くのは先週にやりつくしたし、なにかを見つけても手に入れる金も無い
U2の悪名高いアルバムを聴きながら簡単なものを食ったりコーヒーを飲んだりした、物の価値はそれを欲しいと思
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