水たまりに沈めた手紙/
竹森
ルジムに
三つ編みを絡めてみても
きっと返事を書かなかったせいだ
海からの手紙は再びは届かなくてなのに
さようなら
こんにちは
ありがとう
ごめんなさい
あなたを呼ぶようにして
呟いてしまうのはどうして
花占いに寄り添うように季節は流れて
だから私は冬が嫌いで
指先ですか
ビブラートですか
すっくと伸びた君の背筋が伸ばした影を
包んでいたのは きっと
いつか誰かが水たまりに沈めた
うすいうすい
オブラートでした
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