流れ星、ながれた/南無一
流れ星、ながれた
願い事している間もなく ながれて消えた
淡い光が むなしく 闇夜に吸い込まれて 消えた
白い鳥、逃がした
唄わない鳥は いらない と言って逃がした
白い羽根が 汚れて 冷たくなったまま 死んでた
あなたと、別れた
理由を聞いても なにも 答えてくれなかった
さよならさえ 言わずに ふたり黙ったまま 別れた
思い出は、いらない
いまのわたしに 必要なものは 何もなかった
明日さえ こなくて かまわないと 思っていた
左手首、切った
剃刀の刃を当て ぐっと引いて 切った
赤い血が 流れて 溢れでて いって 落ちた
流れ星、また ながれた
願い事は もう何も無かった
淡い光が むなしく 闇夜に吸い込まれて いって 消えた
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