隔たる人/葉leaf
あなたの手に私の手を重ねると
それは既にあなたの手ではない
あなたは電燈のように存在の消燈を繰り返し
さらには鳥たちのように存在の集散を繰り返す
私はあなたを燈らせあなたを集めようとするが
するともはやそれはあなたではない
あなたは私の息の届くところに居るが
あなたと私の距離はどこまでも遠い
幾つもの平衡をさらに平衡させることで
あなたは体も心も仕草もあなたすら知らない場所へ閉じ込めた
あなたは何もかもを開こうとすることで
逆にすべてをあなたすら知らない秘密にしてしまった
私とあなたでは時計の針の動きが異なり
私の生きる時間とあなたの生きる時間は互いにねじれて
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