エブリバディ・セイ・ハッピー/ホロウ・シカエルボク
の人生が
どれくらい楽しかったのかなんて俺には知る由も無い
見えないところで
聞こえないところで
もっと
街角は誰かを飲み込んで
新しい死亡の告知が
新聞に記載される
参列する連中のほとんどが
次は誰の番なのか
と
考え込んでいるみたいに見える
それは死刑囚の心境に似て
誰もがいわれの無い
罪名を抱えて行列に並んでいる
いつかのあるとき貯水池が干上がったら
ぶよぶよになって一体化した
そいつらの死体を目にすることが出来るかもしれない
そうしてそれを目にしたそいつらの子孫は
血走った目をして口々にこういうのさ
「俺じゃない」
「俺はそうじゃない」
そんな根拠の無い自意識が
いつか君を幸せにしてくれるといいね
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