エブリバディ・セイ・ハッピー/ホロウ・シカエルボク
 




寂れた街の
忘れられた貯水池のような土曜日の午前に
伸び過ぎた爪を噛み千切っている
零度に焼け焦げる窓辺
表通りでは
ひたすらにエンジンが稼動している
トムウェイツがサーカスの歌をうたっていて
俺は自分自身を分解している
マシンガンみたいにキーボードを打つ癖が治らない
どこかしらのキーの反応が鈍くなる
風になびく
どこかのセールのフラッグみたいに生きることは出来ない
区切られた時間が言葉を断ち切ろうとする


暗く不安定なコードで
モノローグをずっと
貯水池からずっと
眼窩の退化した魚が
美味くもなんとも無い草を漁っている
生かされていればそ
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