夜/葉leaf
 



夜が降り続けている。サラサラと、粉雪のように降り続けている。人々は夜を一身に浴び、結局何も洗い落とせないことを知る。夜は何も洗い落とさない代わりに、ただ過ぎていく一日の最終行を書き続ける。無限に連なる最終行にはどこかに私の一日が書かれている。その一行が今降り過ぎていった。

夜が集まり続けている。グルグルと、竜巻のように集まり続けている。人々は夜に巻き込まれ、結局何も動かされないことを知る。夜は何も動かさない代わりに、ただやがて来る明日を生み出すために渦巻き続ける。私の明日はどんな渦からも生まれない。私の胃の中に今日著しく生長した、樹上の夜の梢から私の明日は生まれる。

夜が固
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