馬酔木の咲く頃/藤鈴呼
あせび、
ひすいえんで はじめて知った木
石段と コバルトヒスイと 梅の木と
お茶室と ラカンマキと 五葉松
色んな主人公に 囲まれても
自らを 主張する
美しい名の由来も
興味を そそられる
そうだね 君の実には
毒が 有るんだ
その昔 実をついばんだ馬が
酔っぱらう事件が
有ったとか なかったとか
まことしやかに 伝えられる
だから 馬が 酔っぱらう木 で
馬酔木
これで あせびと 読む理由も
まだ先に 残されて いてね
酔っぱらった馬は
足が 痺れるだろう
だから あし・しびれる、
あしび、あ
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