さそりろまんす (群青)1月課題 「星」 に寄せて/芦沢 恵
(星の観察のためのやむなき接吻・・・)
そう考えることにする が 優の顔は突然内側に向き
私の唇に優の唇が軽く乗った感じがした
そのまま静かに舌が絡んで
数秒・・・・・・
「今舌 入れたでしょ?」
私は小悪魔のような顔をしてほほ笑んでみたりする
「違うよ (さそり)が刺したんだよ 姫のアソコを・・・・・」
「いやらしい・・・・」
少しもイヤではない自分が優に伝わったと思いたい
「ねえ・・・どこが(さそり)のアソコ?」
「そんなの無いって〜の・・・」
「な〜んだ 無いんだアソコ・・・(さそり)のくせに不能 つまんない」
優とはその夜プラネタリウムのようなお部屋でずっと・・・
私も優も不能でない(さそり)になって
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