さそりろまんす      (群青)1月課題 「星」 に寄せて/芦沢 恵
 


(星の観察のためのやむなき接吻・・・)


そう考えることにする が 優の顔は突然内側に向き

私の唇に優の唇が軽く乗った感じがした  

そのまま静かに舌が絡んで

数秒・・・・・・


「今舌 入れたでしょ?」


私は小悪魔のような顔をしてほほ笑んでみたりする


「違うよ (さそり)が刺したんだよ 姫のアソコを・・・・・」

「いやらしい・・・・」


少しもイヤではない自分が優に伝わったと思いたい


「ねえ・・・どこが(さそり)のアソコ?」

「そんなの無いって〜の・・・」

「な〜んだ 無いんだアソコ・・・(さそり)のくせに不能 つまんない」


優とはその夜プラネタリウムのようなお部屋でずっと・・・


私も優も不能でない(さそり)になって

戻る   Point(18)