人生は退屈ではない/葉leaf
 
について思考し、そこから多くのものを抽出すること。詩人はそういう小説的な地味な努力を怠って安易に刺激の多い世界へ旅立ってしまう。そのような態度で書かれた詩から実人生に還元されるものなどほとんどないと言っていい。実人生は捉えきれないほど複雑な混沌である。それを言語化し作品化しそこからなにがしかを学んでいくこと。それは決して小説だけの仕事ではないし、詩もまた積極的にそのような機能を営んでいくことを私は期待する。

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