みちくさ。/梓ゆい
 
綺麗なものが見たいと呟いて

角っこの先を歩いてみたくなった。

(観たいものが見えるまで、心を空にして彷徨うがいい。)

足は

石畳の階段を

アスレチックみたいに飛び跳ねる。

徐々に上がる呼吸は

熱く打ち鳴らす血の巡りと共に

熱となって温もりに生まれ変わる。

(私は、苦しさを抑えて石畳の階段を上がった。)

登りきったその先で

見えるものを見るために・・・・。

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