冬四首/本木はじめ
 
降る雪の速度に合ったきみのその寝息に耳を傾ける冬


舞い上がる埃かつては賑やかであった部室で目を閉じる冬


きみどりと黒を混ぜれば微笑んだきみの笑顔も見えなくて冬


ひとひとりいない公園だとしたら僕もひとではないのかも冬


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