ペンとスケッチ/ただのみきや
 
ボールペンよくあるタイプの
百円程度で売られている
そうノック式
透明で
インクの残りが見える
正々堂々それがいい
そいつが相棒だ


だが考えてもご覧
この何処までも機能に徹した筆記用具
誰もが文字を書く時代に生まれた量産型
いくつもの異なる素材が組み合わされ
指で支える部分はギザギザやラバーで滑りにくく
ポケットやノートに固定するためのクリップ
インクの残量もわかる透明さ
先端の金属球体の小ささ滑らかさ
まさに「書き残したい」そんな人類の
歴史と技術の集大成
それなしには存在しない
たとえ一億円あってもパッと生み出せるものじゃないよ


無個性で安
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