エロビデオ屋での葛藤とレモンティー/瓜田タカヤ
ムを共有しあう挙動がなければ
セックスはただの作業になってしまうでわないか。
羞恥とは自己の不完全性の葛藤だ。
精神性だけの愛と、肉体のみの性欲との間に位置する綱渡りの紐だ。
どちらか片方では駄目なのだ。
両方を所持し、何とかバランスをとりながら
愛しい君と一体化する了承を得たいのだ。
と女らに対して、自分勝手な無理やり針の穴を通そうとした哲学を
自分の頭内で披露するのも、さすが子持ちなのに
深夜エロビデオ何時間も探しまくってるだけあって馬鹿だなあと
微妙自己嫌悪に陥った。
しかしそれでもさらに
そんなデリカシーの無い女達に、テキトウにいじめられるのも屈辱的で
興奮するかも。と、自分の考察をまたしても無理やり女達の考え方に
合わせようとしてまで、何かエロいイベントが起きてもいいように精神的に
準備をしている俺もさりげなくいて駄目加減満載。
女らに声をかけて「僕のオナニー見てください!」って頼んで
その望みがかなったりしたら、
その時はレモンティーも普通に注文できるようになるのカシラン。
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