時間の概念の分岐、無数の死体を振り回し、すべてに点火しろ!/ホロウ・シカエルボク
 
る感触は無い、では、懐かしんでいるのか?いや、それは解雇するにはあまりにも現実的な質感を持って浮かんでくる…おそらくそこに何かあるのだ、おそらくそこに…思うに子供のころには、昔というものがなかった、胸の中を掻っ捌いたときに溢れ出してくるものが無かった、カラだと判っている引出しに手をかけるものは居ないだろう、要するにそういうことなのだろう…つまり多少の印象の変化はありながら、俺は相変わらず時間の概念の中で迷子になっている、それはより複雑化しているのか、それともより単純になろうとしているのか、それは判らない、ただひとつ言えることは、俺はそんな緊張の中で生きることを楽しいと感じ始めているし、迷子でなくな
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