日光/葉leaf
 


日光は天上の生々しい幾何学を
その原理から地上に与え続ける
地上では存在が羞恥を知らず
全てが有機的に淫らに絡まりすぎたから
地上がその官能的な闇の中へと
崩れ落ちてしまわないように
日光はその厳密な直線の集まりで
地上の闇に突き刺さり続ける
風景はあんなにも日光によって輝いている
その表面の一つ下には闇がはびこっている
日光は地上の有機物とその原理を交換し合う
有機物はすべて幾何学に置き換わり
日光は全き有機物としてどこまでも錯綜していく
風景がすべて幾何学のように輝き始めると
日光は例えば空を飛ぶ一羽の鳥になり
あるいは君の頬を打つ一抹の風となる
地上とは日光と生命とが互いの原理を補完し合う場所
互いに原理を与え合うことで
太陽と地球は永遠に愛し合っている

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